継ぎ足し80年──朝いちばんに味わう“江戸っ子のいなり寿司”「向島松むら」

継ぎ足し80年──朝いちばんに味わう“江戸っ子のいなり寿司”「向島松むら」

カテゴリ: すみだのお店

東向島飲食店

目次

早朝7時半オープン、向島の朝ごはん

地蔵坂通りを歩くと、大きなのぼりが風にあおられて揺られています。時計はまだ8時前でも、店内のガラスケースにはツヤツヤのいなり寿司がずらり。「向島 松むら」は 昭和41年(1966年)創業、いなりと海苔巻き一筋の専門店です。開店時間は7:30。通勤前に立ち寄る常連も多く、「朝ごはん代わりに2個」なんて買い方がごく普通に交わされます。

撮影:著者
店先のガラスケースに入ったお品書き 撮影:著者

受け継がれる“秘伝のタレ”の物語

いなりの味を決めるのは、初代が浅草修業時代に授かった“煮込みダレ”。80年以上継ぎ足しながら守り抜き、砂糖・みりん・醤油だけでじっくり煮含めます。揚げはしっかり味しみジューシー、でも酢飯は酢と塩だけで合わされているから後味は軽やか──この絶妙バランスが“やみつき”と言われる理由。夏は白飯+ケシの実、冬は五目具材入りと、季節で中身を替えるのも昔ながらの流儀です。

お店を入って左側には釜が用意されていました 撮影:著者
炊き上がったお揚げに、米が入った様子 撮影:著者
店員さんがずっと手作業でいなり寿司を作っていました 撮影:著者

メニューはシンプル、だから迷わない

商品価格(税込)ひとこと
いなり寿司(1個)140円ジューシー&ふっくら。まずはこれ
太巻き(1本)780円季節の具がぎゅっと詰まった主役級
細巻き各種(干瓢/梅/たくあん/かっぱ/納豆)各1本 240円小腹満たしにぴったり

すべて1個・1本から購入可。組み合わせ自由なので、部活帰りの中学生が小腹を満たすのにも、差し入れ用に箱詰め(+30円)を頼むのにも便利です

撮影:著者

花火大会の日は4,000個完売!

隅田川花火大会や“松の日”など地元の行事になると、店頭には朝から行列が伸び、一日で4,000個を売り切ることも。「甘いけど重くないから、歩きながらでもパクッと食べられる」のが人気の秘密。観光ついでにまとめ買いする人も多いので、イベント当日は電話予約が安全です。

いつ来ても変わらない味。けれど通うほどに、ちょっとした季節の違いが楽しい——そんな“まちのいなり屋”が、地蔵坂通りの朝をこれからも温めてくれるはずです。

店舗情報

住所:墨田区東向島1-15-12(曳舟駅徒歩6分/地蔵坂バス停徒歩5分)
電話:03-3612-5045
営業時間:7:30〜18:00
定休日:火曜
支払:現金・交通系ICほか電子マネー可
公式サイトmukoujima-matsumura.com

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