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水戸街道沿いにひっそりと佇む、ユーズドクロージングショップ「FRAT STORE(以下、フラットストア)」。
“フラットな気持ちで常にありたい”という想いから名付けられたこのお店は、2年前に古着好きの若者2人によって立ち上げられました。
取り扱うのは、80年代から2000年代初頭のアメリカンカジュアル。
店内には、年代物のJ.CREWのカタログや木彫りの熊がさりげなく配置され、どこかノスタルジックで温かみのある空間が広がります。
ただ古着を買うだけではなく、時代の空気感を感じながら、ファッションを楽しめる秘密基地のような場所です。
ECショップから生まれた“FRAT”な空間
実は、フラットストアの始まりはオンラインショップでした。
運営するのは、デザイナー・エンジニア・アパレルという、それぞれ本業を持つクリエイターたち。
かつて同じ職場で働いていたり、お店の常連としてつながったり――。
そんな彼らが集まり、錦糸町の銭湯「黄金湯」で「なんかクリエイティブなことしたいね~」と語ったのがすべての始まりでした。
そこから、まずはECショップをスタート。
自身の私物の古着を売りながら、コツコツと実店舗の資金を貯め、縁のある墨田区に念願のお店をオープンさせました。
現在、店舗を運営するのは2人。
「服の魅力、買う楽しさ、ワクワク感」を大切にしながら、さまざまな角度からアイテムの良さを発信しています。
見る人が見るとわかる、“いい”ユーズドクロージング
フラットストアが提案するのは、ただの古着ではなく、“知る人ぞ知る”こだわりのユーズドクロージング。
その代表格が、1938年にアスレチックウェアとして誕生した「リバースウェーブ」。独特の逆編み製法によって、洗濯を重ねても型崩れしにくく、ビッグシルエットの魅力が際立つ一着。
チャンピオン製のリバースウィーブは特に有名ですが、フラットストアではチャンピオンはもちろん、リバースウェーブも豊富にラインナップ。
“知る人ぞ知る”ブランドや、ヴィンテージ好きなら思わず手に取るようなアイテムが並びます。
さらに、店主2人が「本当に良い」と思ったものだけを仕入れています。状態の良いニット製品も多数取り揃え。一つひとつ丁寧に選び抜かれたアイテムは、どれもストーリーを感じる一着ばかりです。
洋服好きなら思わず唸る、“運命の一着”がきっと見つかるはず。
もちろん、メンズライクなアイテムを探している女性にもおすすめです。
「FRAT」が仕掛ける、次なる一手 ― オリジナルアイテムも展開へ
「FRAT」は、こだわりのユーズドクロージングだけでなく、オリジナルアイテムの制作にも乗り出しています。
その第一弾として登場したのが、店主の思い出が詰まった「Frat Store Original Padded Jumper」。
「小学生の頃、毎日着ていたジャンパーを大人サイズで作りたくて、友人に頼んで形にしてもらった」――そんなエピソードから生まれた一着です。
このジャンパーは、ちょっとした外出や部屋着のスウェットの上からサッと羽織れるラフだけど気が利いたデザインが特徴。
光沢感のあるナイロン素材には撥水加工が施されているため、急な小雨程度なら問題なし。さらに、襟裏にはサーマル生地を採用し、スウェットやTシャツの上から羽織っても肌当たりが良い仕様に。
シルエットは、男性が着るとややコンパクトなサイズ感で、アウターの下にインナーダウン感覚での着用もOK。
一方、女性がオーバーサイズで羽織れるようにも設計されており、ユニセックスで楽しめる一着となっています。
1月の発売時には即完売。今後も、こうしたオリジナルアイテムが続々とリリースされるとのことなので、要チェックです!
フラット流、洋服の楽しみ方
フラットストアという名前の通り、肩肘張らず、フラットな気持ちで楽しめるお店。年代物のアメリカンカジュアルを探すのはもちろん、店内のユニークなディスプレイを眺めるだけでもワクワクする空間。
「なんか面白い服ないかな?」そんな気分のときは、ふらりとFRATに立ち寄ってみては? もしかすると、運命の一着が待っているかもしれません。
FRAT STORE(フラットストア)
住所:〒131-0033 東京都墨田区向島4丁目1−3 パレスフィールド 101
営業時間:月〜金13:00-20:00、土日祝12:00-20:00
電話番号: 050-1807-6876
WEBサイト:https://frat-store.com/
INSTAGRAM:https://www.instagram.com/frat__store/