目次
- 森・空・光—— 3つの個性が織りなすチョコレート
- 「食べると笑顔になる」—— その想いをカタチに
- torinosとの再会から生まれたコラボ
- チョコレート×銭湯?「電気湯」とのエコなコラボ
- チョコレートがつなぐ、人と街と未来
- 店舗情報
キラキラ橘商店街を抜け、明治通り沿いへ。京島3丁目の一角に、まるで隠れ家のように佇む「SUNNY CHOCOLATE(以下、サニーチョコレート)」。その扉を開けば、カカオの香りに包まれた、特別な世界が広がります。
赤い柱が目印の階段を上り、4階へ。色とりどりの壁に迎えられながらたどり着いた店内は、水色を基調にした開放的な空間。窓から差し込む陽の光が気持ちよく、どこか夢の中に迷い込んだような感覚に。パステル調のイエローの棚とサニーチョコレートのロゴの色が優しく親和していました。
ここサニーチョコレートは、カカオ豆から手作業でチョコレートを作り上げる“クラフトチョコレート”専門店。余計なものは一切加えず、原材料はカカオ豆と奄美大島産の素焚糖(すだきとう)のみ。シンプルだからこそ際立つ、カカオ本来の味わいが楽しめます。
森・空・光—— 3つの個性が織りなすチョコレート
サニーチョコレートには、それぞれ異なる個性を持つ3種類のチョコレートがラインナップされています。
森 —— ナッツのような香ばしさとコクが際立つ、奥深い味わい。
空 —— 瑞々しくフルーティーな香りがふわりと広がる、爽やかな一枚。
光 —— クリームチーズのような酸味に、シナモンのスパイスがアクセントを添えるユニークな風味。
どれもカカオ70%の濃厚な味わいながら、それぞれに異なる表情を持つのが面白い。どの“空気感”を味わうか、その日の気分で選びたくなるチョコレートです。
固形のチョコレートもおすすめですが、ホットチョコレートもおすすめ。辛口と甘口どちらもチョコレートのおいしさを感じられました。
「食べると笑顔になる」—— その想いをカタチに
「子どもから大人まで、食べると自然と笑顔になるような、身近なチョコレートを作りたい」。
そう語るのは、かつて蔵前の「ダンデライオン・チョコレート」でチョコレート作りに携わっていたオーナー。カカオの魅力を知り尽くした彼が手がけるチョコレートは、一口食べるとほっとするような優しさに満ちています。お店に用意されたカウンターで食べる(飲む)もよし、ドアを開けると、屋上ベランダ。ここで自由に過ごしながらほっと一息味わえます。
torinosとの再会から生まれたコラボ
お店の斜向かいにかつてあった焼き菓子店「torinos(以下、トリノス)」。今は移転してしまったものの、サニーチョコレートとトリノスは、かつて同じ職場で働いていたという不思議な縁でつながっています。そんな関係性がきっかけとなり、現在も「ツキイチトリノス」として、月に一度限定コラボ商品を展開。チョコレートと焼き菓子が出会うことで、新たな味のハーモニーが生まれています。
チョコレート×銭湯?「電気湯」とのエコなコラボ
サニーチョコレートの近所にある老舗銭湯「電気湯」。実は、ここでも特別なコラボレーションが行われています。チョコレートを製造する際に出るカカオ豆の外皮を、電気湯の薬湯に活用。捨てられるはずだったカカオの香りが、お風呂に溶け込み、ほっと落ち着くチョコレート風呂として生まれ変わりました。
カカオの甘く香ばしい香りに包まれながら、銭湯でゆったりと温まる——。そんなユニークな体験ができるのも、サニーチョコレートならではの取り組みです。
チョコレートがつなぐ、人と街と未来
クラフトチョコレートの新しい形を探りながら、地域とのつながりを大切にするサニーチョコレート。その甘い香りは、カカオの味わいだけでなく、人と街をやさしく包み込む温かさも含まれているのかもしれません。
チョコレートを食べる楽しさだけでなく、作る楽しさ、つながる楽しさを届けるこの場所で、あなたも“甘い物語”に出会ってみませんか?
店舗情報
場所:〒131-0046 東京都墨田区京島3丁目57−4 4階
営業日:水〜土 11:00-17:00 ※詳細はインスタグラムで