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第三の居場所を目指して
「ラーニングラボすみだ」は、十間橋通りにあるファミリーマートの近くにあります。認定NPO法人キッズドアが墨田区、日本財団と三者協定を結び、日本財団「子ども第三の居場所事業」の助成を受けて今年4月よりスタートしました。地域に根ざした子どもの居場所としての役割と、学習支援の拠点として運営されています。
プルデンシャル財団をはじめ数多くの企業や団体のご支援で成り立っているので、登録すれば子どもたちは無料で参加できます。
子どもの居場所の役割を以下のことを踏まえて作っていくことを掲げています。
・子どもたちのやりたいことや挑戦する環境の提供
・困窮世帯の子どもの体験やデジタル格差の解消
・地域との連携や地域ボランティア参画の子ども支援
また今後の取り組みとしては、ひとり親家庭や生活保護家庭など、支援が必要な方へのアプローチや不登校の子どもたちの居場所にできるように強化していきたいと、担当者は教えてくださいました。
懐かしく感じる空間といい居心地
以前この場所は、障子や襖などを仕立てる表具屋「黒崎竹信堂」だったそうです。黒崎竹信堂から建てものを譲り受けてラーニングラボすみだはできました。木造2階建て。1階にある土間は表具屋時代のものを活かしたつくりになっているとのことでした。出入り口の左側には、子どもたちに軽食を出すためのキッチン。中央には打ち合わせスペース、奥には食卓。右側の突き出したスペースは、現在子どもたちが“家”を建設中とのことでした。さらに裏側のスタッフルームの先には菜園と駐輪場がありました。
そのほかにも子どもたちの装飾品や作った作品がいろんなところに散見できます。木造の建てものと相性が良く、いい感じに馴染んでいました。そんな創作物を見ていると子どもたちが自ら心地よくなる場所を作っているようにも思えます。
バリアフリーのトイレや2階にあがるのにもエレベーターが完備されているので、身体の不自由な方にも配慮した設計になっていました。
2階にはコミックスや絵本、児童書が完備された和室スペース。中高生スペースというソファーが置かれてくつろげるリラックススペースもありました。
個人のスキルアップを図る学習会
訪問したのは午後5時ごろ。施設にいる小学生たちが帰る時間帯で入れ替わりで中学生たちがやってくるときでした。小学生の利用は基本午後2時〜午後5時まで。中高生が午後3時半〜午後8時となっています。ただ小学生の利用も希望があれば延長と食事提供も利用できるとのこと。
食事の提供時間が終わると、この日は午後6時から学習会。各自が自習科目を持参して2階の自習スペースで勉強に励んでいました。近くにはスタッフもいるので、わからないところがあればフランクに尋ねることができます。
一人ひとりが得意教科、苦手教科に向き合っていました。
学習会のあいだ、1階ではスタッフ同士で意見を交わしていました。今後の運営について話し合います。
まとめ:ラーニングラボすみだってこんなところ
ご利用対象者は、墨田区や近隣に住む小学校2年生〜6年生。中学生〜高校生まで。
営業日は毎週水曜日、金曜日、土曜日の14:00〜20:00のあいだです。
夜、親御さんの帰りが遅い子どもや勉強するための自習室としての利用が可能。子どもたちのために食事も無償提供しているので、親も安心して子どもを預けられます。
もし興味を持った方がいらしたら、ぜひお問い合わせください。
問い合わせ先 | 認定NPO法人キッズドア ラーニングラボすみだ |
費用 | 無料 |
営業日 | 水曜日、金曜日、土曜日 14:00〜20:00 |
電話番号 | 03-6661-8740 |
メール | LLsumida@kidsdoor.net |
住所 | 東京都墨田区文花1-6-8 |