総菜サンドイッチも充実!下町のサンドイッチ店「カナリアサンドイッチ」
カナリアサンドイッチ 創業者 清水 千惠さん
創業(曳舟店Open) | 2019年 |
錦糸町テルミナ店Open | 2024年9月1日 |
住所 | 東京都墨田区錦糸1丁目2−47 |
SNS | https://www.instagram.com/canariasandwich/ |
こちらの記事でも出店を速報で紹介した「カナリアサンドイッチ」。オーナーの清水社長にインタビューする機会を頂きました。
目次
パン屋で働いたことが、サンドイッチ店舗の出店に
錦糸町テルミナ店のオープン、おめでとうございます。テルミナ店のオープンのきっかけを教えてください。
実は、出店される店舗をテルミナさんが探しているということを、仲介していただく会社を経由してご連絡いただきました。まずは短期間の催事でやってみる?というお話があったのですが、出店形式でしっかりした形でやりたいという想いもあり、今の形式になっています。
過去に別のイベントブースで2週間の催事出店をやってみたこともあったのですが、催事出店の大変さと難しさを実感しました。商品を作り、イベント会場に運ぶ必要がありますが、配送業者に頼むと費用が掛かるので自分で運んだり、色々と試行錯誤が必要でした。そのため、次の出店はしっかりと長期間実施できるものが良いとは考えていました。
個店での出店形式となる曳舟店や亀戸店とは、違いを感じますか?
曳舟店舗は路地裏にあって、亀戸も駅から少し離れています。それもあって、駅の近くにお店を開きたいという考えはずっとありました。錦糸町駅の店舗は、駅ビルの中にあってお店の前は沢山の人が通ります。ですが、人通りが多いからといって必ずしも売れ行きに直結する訳ではない、というのが、個店との違いと感じています。
例えば、改札から当店の方向に歩いて、通り過ぎた先のお店を目当てに通りがかる方もたくさんいます。商業施設のアルカキットに向かうお客様や、アルカキットから駅改札に向かうお客様も通ります。
目的のお店の帰りにサンドイッチを買っていただけることも増えてきて、徐々にお店としてそうした認知がされているという実感があります。
ですが、人通りが多いことだけに頼っていても、それだけでは売れないです。お客様にどうアプローチして、人を呼び込むか。サンドイッチだけでなくコーヒーやドリンクも販売していますが、ドリンクだけを購入いただくお客様もいます。お客様のニーズに合わせたメニューや価格帯を工夫する必要があると感じています。
フルーツサンドだけでなく、総菜メニューのサンドイッチが多いですね!
はい、当店のサンドイッチは、総菜サンドが7割程度を占めています。世の中ではフルーツサンド専門店が多数出店する等、目立っていますが、当店では総菜サンドも人気です。
特に年配の方に支持されていて、ボリュームのある8枚切りパンを使っているので、男性のお客様でも満足感を感じてもらえるサンドイッチになっています。男性にとってサンドイッチはお昼にならない、というイメージを払拭できているのかな、と思います。職場での軽食用に、出勤ついでにサンドイッチとドリンクを一品購入いただく方が多くいらっしゃる、という駅前店の傾向を感じています。
パンのこだわりについて教えてください
はい、パンは4種類使い分けています。総菜サンド用とフルーツサンド用でパンを変えたり、生食用のパンを使ったり。たまごサンドや揚げ物系には、さらに適したパンを選んでいます。
生まれ育った墨田区で、事業を何かやるなら、と決めていた
墨田区でサンドイッチ店を開くきっかけを教えてください
生まれも育ちも墨田区なんです。何かやるならやっぱり墨田区で、と心に決めていました。サンドイッチ店を開く前に個人で花屋をやっていたのですが、出産を機にその仕事は辞めて、子育てをしながらパン屋でパートの仕事を始めたことがきっかけです。
その頃はサンドイッチ屋をやりたいといった夢や想いは特に無く(笑)、たまたま割り当てられた仕事がサンドイッチの担当でした。想い入れも特に無いサンドイッチ作りの仕事でしたが、働いてみたら楽しく仕事ができたんですね。
ただ、子育てする中で、パートとはいえ仕事の責任もあります。自分で独立して仕事をしたいな、と考え、カナリアサンドイッチをオープンすることに決めました。
開業を決めてからは、どのように出店を実現をしたのでしょうか
きっかけは、墨田区の制度融資の存在を知ったことでした。「これで創業資金を借りられるかも?」と考えて、まず役所に相談にいったんですね。計画も何もない状態でいっても、産業振興課のかたに興味を持ってもらえて、「すみサポに行ってみればいいじゃん、門前払いされないし、事業計画づくりの相談にのってもらえるよ。そこでしっかり計画を作れば、融資も可能だよ」と紹介を頂きました。
※すみサポ:すみだビジネスサポートセンターの略。区役所の1階にある経営相談窓口
すみサポで親身に相談にのっていただき、一緒に事業計画を作って、融資を受けることができたんです。
すみサポとの関係性は今でも続いていますか?
はい、墨田区の支援制度や補助金等を申請する際など、今でも相談に乗っていただいています。すみサポの先生にも時折お店にサンドイッチを買いにきていただいたり、とてもお世話になっています。PayPayキャンペーンもその一つで、キャンペーンの時期には多くのお客様に利用いただいています。
特に、持続化補助金を申請する際には、すみサポの中小企業診断士の先生に大変お世話になりました。墨田区の支援や地域のつながりに本当に感謝しています。サンドイッチ屋をやりたい、という想いしかなかった私が、こうしてお店を開いて3店舗経営できるまでになったのは、墨田区とすみサポのおかげだと考えています。
実は、亀戸の2店舗目を開こうとしたときも、最初は墨田区内で物件をたくさん探したんです。ですが、どうしても良い物件が見つからなくて。仕方なく、範囲を拡げて探してみたところ、亀戸の物件を見つけられて、2店舗目を開けました。
ですが、駅周辺でお店を開きたいという考えはずっとありましたので、こうして墨田区の錦糸町という大きな駅の中でお店を開ける機会があったのは、とても幸運なことだと思います。
夢は大きく、多店舗展開やフランチャイズ展開も視野に
今後の展望はどのようなことを考えていますか?
夢は、多店舗展開やフランチャイズ展開です。ずっと自分で店舗を運営するというよりは、効率的なオペレーションや食材の管理を工夫して、仕組みを広げていければと思っています。
例えば、セントラルキッチン方式で製造工房でサンドイッチを作るという運用も試してみましたが、定期的な配送を外注すると配送費が高くなってしまうという問題がありました。結局、配送費を気にしてしまって、自分で運んでいました。
セントラルキッチンで作って運ぶという方式よりも、各店舗で作って販売する方が効率的だと感じましたし、サンドイッチを作っている様子をショーケースとしてお客様に見せられるというメリットもあります。
自社に合わせた最適な商品・サービスの提供の仕方を、これからも模索しながら店舗の展開を検討していきたいと考えています。
会社情報
会社名(商号) | 株式会社can |
店舗名 | カナリアサンドイッチ |
事業内容 | ・サンドイッチの製造/販売 |
お店の情報
カナリアサンドイッチ 曳舟店
住所 | 東京都墨田区京島1-43-4 |
営業時間 | 8:45~15時(平日)、16時(土曜) 日曜・祝日定休 |
カナリアサンドイッチ 亀戸店
住所 | 東京都江東区亀戸3丁目44−13 オーナーズ・ビラ |
営業時間 | 9時~17時(平日) 8時~17時(土日) 月曜定休 |
カナリアサンドイッチ 錦糸町テルミナ店
住所 | 東京都墨田区錦糸1丁目2−47 |
営業時間 | 8:30~21時 |
※本記事に記載の内容は、取材日(2024年10月)時点のものになります