この夏、特別展「北斎グレートウェーブ・インパクト -神奈川沖浪裏の誕生と軌跡-」を見に行こう

この夏、特別展「北斎グレートウェーブ・インパクト -神奈川沖浪裏の誕生と軌跡-」を見に行こう

カテゴリ: すみだのイベント

亀沢美術館・博物館・アート

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画像はすみだ北斎美術舘より

新紙幣の元になった北斎の神奈川沖浪裏

1000円札の新紙幣、手に取って見ましたか。紙幣裏面にはすみだ縁の葛飾北斎の図案。そう、葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が図柄として採用されていました。

新紙幣採用を記念して、すみだ北斎美術館では、「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」がどのような背景で誕生したか、その図柄がプロダクト製品に採用された軌跡や海外で”グレートウェーブ”の通称で親しまれる影響を紹介する内容の展示が行われています(〜2024年08月25日まで)。

ヨーロッパへの影響

北斎のグレートウェーブが西洋に渡ったのは、長崎出島での交易で、オランダ東インド会社に勤めていたドイツ人医師のフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトによってでした。そこから19世紀後半になると、ジャポニスムの流行で浮世絵の画法(日本独特の構図や色彩構成)がヴィンセント・ヴァン・ゴッホやセザンヌ、ゴーギャンといった洋画家たちに影響を与えました。

グレートウェーブもそのひとつで、ゴッホは弟のテオに手紙でいかにグレートウェーブがすばらしいかを書き綴ったほどでした。フランスの音楽家ドビュッシー作曲の「ラ・メール(海)」もグレートウェーブからインスパイヤされた作品とされています。

国内だけにとどまらず、海外にも影響を与え続ける葛飾北斎についてこの夏休みちょっと詳しくなってみるのはいかがでしょうか。今でこそ日本の漫画やアニメ文化は海を越えて世界的に支持されています。今のブームが起こる100年以上もずっと前に北斎をはじめとする浮世絵師たちはそのさきがけとして、現在につながる日本文化の基礎を作っていたのかもしれません。


期間:2024年6月18日(火)~8月25日(日)
※前後期で一部展示替えを実施
前期:6月18日(火)~7月21日(日)
後期:7月23日(火)~8月25日(日)

時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)

休館日:毎週月曜日
 開館:7月15日(月・祝)、8月12日(月・振休)
 休館:7月16日(火)、8月13日(火)

場所:すみだ北斎美術館 3階企画展示室、4階企画展示室

主催:墨田区・すみだ北斎美術館

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